「答えは自分の中にある」というのは本当か?

吉田です。


日立の渡辺薫さんとのリレーブログ、『実務者が語るマネジャーの仕事』の記事として投稿します。


参考:『ラストマン


皆さま、ゴールデンウィークは楽しんでいらっしゃいますでしょうか?


ゴールデンウィーク中は、リレーブログの投稿をお休みすることになっていたのですが、先週の吉田分が投稿できておらず(す、すいません・・・)、少し「リレー」という意味からは逸脱するかもしれませんが、今日は、最近私が仕事をしたり、学習したり、様々な分野の方々と対話させていただく中で感じていることを綴ってみようかと・・。


今、ジョイワークスでは、「コーチング勉強会」という無料の勉強会を月1回開催しています。これは、もともと社内勉強会としてやるつもりだったのですが、Facebookで、「興味ある人いますか??」と呟いてみたところ、非常に多くの方が手を上げてくださって、では、「”公開” 社内勉強会」にしてみようと思って、実験的に開催しているものです。


参考:「コーチング勉強会が始まりました


コーチングとは、簡単に言えば、コーチがコミュニケーションによってクライアントのゴール達成を支援する関わり方です。そして、コーチングにおける大切な信念として、「答えは、その人の中にある」ということが上げられます。


「答えは、その人の中にある」


本当でしょうか? 笑


仕事をしていれば、様々な問題が発生します。あなたがその問題の渦中にいるとき、「答えは、その当事者たる自分の中にあるのだ」と信じられるでしょうか?より良い解決策がどこかにあるはずだと、セミナーに参加したり、本を読んだり、人に相談したり、ネットを検索したり・・・答えをどこかに探しに行く方が普通ではないでしょうか?


私自身が、プロのコーチとしてコーチングを提供し始めたのが2010年でしたので、かれこれ、9年間、「答えは、その人の中にある」を信じ続けてきているのですが、実は、本当のことを言うと、最近になって、この意味がよりしっくりくるようになってきたのです。


学習とは斯様に奥深く、日々理解が促進されるものだと、常に学習の旅は続くのだと、改めて感じるわけですが・・いや、言い訳じゃなく、本当に・・笑笑


気を取り直して、この、「答えは、その人の中にある」を少し違った角度から見てみましょうましょう。


どのくらい「正解」がたくさん提示されようとも、どのくらい多くの「情報」を集めようとも、問題解決だろうと、課題達成だろうと、夢を実現すると言うことだろうと、「行動」が伴わなければ、何も変化はおきません。この「行動」をいかに選択するかは、他人がどんなにコントロールしようと思っても、本人の意思がなければ発動されないもの。「答えは、その人の中にある」とは、そのような観点が含まれていると私は考えています。


例えば、ある人が難しい問題を抱えており、多様な経験を持つ先輩のAさんに相談したら、


「あなたは、〇〇すべきだ」


と言うアドバイスをもらったとします。その人が、そのアドバイスには納得していなかったとしても、ある種の指示に従うかのように、その通り行動を選んだとします。


これは、アドバイスしたA氏が答えを出したかのように見えるかもしれませんが、実際は、行動を起こした本人が選んだ「自分の答え」なのです。


ここで重要なのは、本人が、いかに自分の答えを選んだか・・と言うプロセスです。


目上の人の言うことには従うべき・・と言うご本人の信念に従ったのかもしれませんし、アドバイスした人とのこれまでの関係性が影響しているかもしれません。また、この時、自分の意思に蓋をすると言う選択(これも本人が選んだ行動の1つです)が、自分自身に与えている影響は無いでしょうか?そうやって選ばれた行動の中で、自分の中に起きてきている感情は、どのようなものなのでしょうか。


これらの「答え」は自分の中にしかありません。そして、これらの問いに対する自分自身の答えを探求することで、人は常に成長し、より良い結果につなげていくことが可能なのです。


しかし、こういった自分の内面を探求すること、自分自身と向き合えるかどうかには、どうやら、もう1つのハードルがあるようなのです。


私自身は、自分の中の考えや、感情の動き、そしてその中で自分の答えを見つけることに、コーチングを学ぶ前から猛烈に興味があって、実は、その探求にハードルがあることに気づいていませんでした。


しかし(ある意味当たり前のことですが)、自分の内面と向き合うことに不慣れな人もいます。


特に、内面の探求には、次のような特徴が含まれることがあるのも、その理由の1つと言えると思います。


つまり、外向きに見せている自分の姿は、パブリックなもので、自分が理想的だと思うように振舞うこともできます。でも・・いえ、”だからこそ” なのかもしれませんが、完全に自分のものでしかないプライベートな自分、自分の内面で起きていることは、人によっては見られたく無い(自分でも見たく無い)、触れられたく無い、エゴがそこにあり、またある種の弱さも、もちろん内包しているでしょう。これは誰もがそうなのです。内面の探求は、このような「柔らかな部分」に目を向けなければならない要素が含まれます。


でも、だからこそ、自分と向き合って、なぜその判断をしたのかを大切に扱うべきなのだと。自分の答えは、自分にとって何一つ間違いはありません。自分が出した正解は、どこまでも自分の正解なのです。ただし、場合によっては、それが全体としてうまく行ったり、行かなかったりする。この事実をコントロールすることが内面の探求であり、自分自身も、周囲の人も、幸せに生きるために重要なポイントとなります。


自分の内面と向き合い、自分自身を探求すること。

(手法はコーチングに限らず様々あります。振り返りもあれば、瞑想もあれば、EQトレーニングもあれば、対話もあるでしょう。)


世界が繋がり、情報スピードが上がった今、様々な知識、経験、情報、アドバイス、過去の事例を総合して、自分の答えを導き出す、また、同時にチームや組織で議論して答えを求め続けるプロセスにおいて、各々の内面の探求はとても重要な要素と言えます。それにより、私たちは、行動を微調整し続けながら、時には転び、時には飛躍し、時には誰かを助け、助けられ・・人生を、仕事を、喜びに満ちたものに近づけていけるのだと、私は信じています。


ゴールデンウィークも半分が終了しました。東京は5月らしく、爽やかに晴れてきました。今日は少し近所を散歩しながら、ゆっくりと自分と向き合ってみようと思います。

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