ヨルヨム会第1回 まとめ

伊東です。

5月14日、『夜と霧』をみんなで読む会(ヨルヨム会)の第1回を迎えました。企画の趣旨や背景は、こちらのブログをどうぞ。


初めての読書会ということもあり、ジョイワークスメンバーも全員参加し、初回は16名での開催となりました。オンライン開催の恩恵を受け、私は自宅のある札幌から、参加者のみなさんも全国各地から参加いただくことができ、より多様性のある場につながったと感じています。


プログラムの進行は、これまでのテレワーク研究会などの経験を生かして以下のように進めました。

  1. 趣旨説明、グランドルールの確認

  2. 参加者自己紹介(お名前、ご所属、期待すること/お一人1分)

  3. 進め方の確認

  4. 輪読(p.1〜p.20)

  5. 3〜4人のグループに分かれて感想や気づいたことを共有

  6. 全体で共有したいこと

  7. 次回の案内、感想記録について案内

輪読は一人2〜3ページを目安に読んでいただき、どんどん交代していきます。読めない漢字があってもOKですし、うまく読まなくても大丈夫です。また、7回を通して一冊を読むので、じわじわ味わい、気づきを重ねていくことが大切だとお伝えしました。


今回読んだ部分は、前提の説明と、まだ強制収容所に移送されて到着した1日目までということで、内容的にはとても重い部分です。(とは言っても、基本的に重い話はこの先も長く続きますが。)それでも、輪読後のグループでの気づきの共有も盛り上がり、あっという間に第1回が終了しました。


第一部終了後は、ミニ懇親会ということで30分だけでしたが、毎回残ったメンバーでざっくばらんに感想を共有したり、質問をしあったりという時間も用意しています。10名程度残ってくださり、第一部とは違った雰囲気の中でみなさんのお話を聞くことができました。


終了後、参加者のみなさんに感想を書いていただきました。いただいた感想はどれも素晴らしく、本当は全部載せたいのですが、今回は一部の方の感想をご紹介します。



・読もうとおもってたがプロローグだけでなかなか腰が重かった夜と霧を読むきっかけになりました。音読で人の声と自分の目で受け止めたものを一緒に参加している方と分かち合うことで続けて読んでいきたい気持ちで終えることができました。次回もよろしくお願いします。



・それこそ学生時代から気になっていたのに何となく避けていた「夜と霧」でした。怠惰な私は諸富先生がNHK の100分de名著で書かれたテキストでお茶を濁そうかと思ったこともありました。けれども、初回を終えた今、参加する機会に出会えたことを感謝しています。音読、いいですね。しっかり向き合いながら読み進めていけそうです。



・「夜と霧」も「ロゴセラビー」も、ほとんど事前の知識なしでの参加でした。輪読する会もはじめての参加で少し緊張していたのですが、趣旨説明から自己紹介や進め方まで丁寧に気配りされていて、最後まで居心地のよい場でした。今回、本に描かれている世界の中だけでなく、今わたしたちが生きている世界とつなげて語り合えたことで、この先読みす勧めることにとても興味が湧いています。



・今年(2020年)、他の読書会で本書新訳(池田訳)を読む機会があり、その後、旧訳(霜山訳)も読みました。だた、他の人はどう読んだのか、そして自分はどう読んでいたのかを明瞭に把握する機会はないままで(こうしたことは本書に限ったことではありませんが)、不全感・未消化感が残っており、これを解消したい・できればいいなと考え参加しました。一回目ということで、まだそうした未消化感が解消されたとは言えませんが、本会の雰囲気は安心して参加できるという印象を持ち、残6回で、私は本書をこう読んだのだなというところを掴めるのではないかという感触を得ました。また、このところ、本書のことが話題なることが世間的に多いと感じており、これはどうしてそうなのか、現代の何が『夜と霧』を要請しているのか(求めているのか・想起させるのか)、この辺りも、折角、読書会という複数の人が集う場に参加するのだから、意識しておきたいと思っています。一つの仮説は、表面的には大きな違いがあれども、実はアウシュヴィッツと現代社会は同じなのではないかという疑問なり確信なりが、今、本書を意識させているのではないかということ。



・”読んでみたい”でもページをめくる勇気がなかった「夜と霧」。ヨルヨム会の体験はご一緒するメンバー皆さんと手をつないでゆっくりと本の中へ進んでいくような感覚を覚えました。輪読により「耳に届く言葉」と「目で追う言葉」の二重奏は自分の感情を大きく揺さぶるものの、皆さんと読み進めているからでしょうか、重く、つらい、苦しい言葉と文章も落ち着いてなぞれる自分がいました。第一段階収容に「収容所生活への被収容者の心の反応は三段階に分けられる。それは、施設に収容される段階、まさに収容所生活そのものの段階、そして収容所からの出所ないし解放の段階だ」とある表現。予期せぬコロナ蔓延にいる私たちの心の反応にも重なるのではないかと感じ、続く第2夜からも、今に通ずる気づきや発見に静かに期待している私です。


ヨルヨム会第2回は本日開催します。

今回も楽しみです。

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