仕事の出来栄えに対する違和感との戦い

吉田です。


日立の渡辺薫さんとのリレーブログ、『実務者が語るマネジャーの仕事』の記事として投稿します。


参考:『成果物レビューの難しさ


仕事を部下に依頼することの難しさとは、どんなところにあるのでしょうか。


私自身も、自社のメンバーに仕事を依頼することは多くあり、きっと、皆さんが感じるところと同じようなところにモヤモヤを感じることもあることを白状します。(笑)


まあ、モヤモヤといっても、弊社のメンバーはとても優秀なので(笑)大したことではないのですが、モヤモヤの正体はどこにあるか・・ということを端的に言えば、「自分とは異なる視点で仕事を行うところ」と言えるでしょう。


なんだ・・そんなことか・・と思われるかもしれません。


ええ、そんなことなのです。


仕事を依頼するとき、私たちは、ある種の期待を抱かずにはいられません。仕事をお願いするのですから、成果物のイメージは、なんとなくできていることが多いもの。


だったら、それをちゃんと伝えないと・・・


そう誰もが思うでしょう。


しかし、前回のブログ『感じることと言葉の関係』にも書いた通り、言葉で自分の描いているイメージをそのままに伝えるのは、とても難しいこと。依頼内容がきちんと伝わらないことはよくあることなのです。


また、「自分が期待していることをそのままに実現してもらおう」ということ自体には、問題はないのでしょうか?


そもそも、描いていることは伝わりにくいのに、マネジャーが「自分が期待していることをそのままに実現してもらいたい」と強く思っている場合に起きることは明白です。


「自分でやったほうが早い」


仕事を任せられない、マイクロマネジメントをする、仕上がってきたものをちゃぶ台返し・・・いずれの場合も、自分が期待しているイメージの実現に部下を活用しているケースがほとんどなのです。


もちろん、仕事に慣れてない、情報が足りていない、技術不足・・など、指示や教育が必要なタイミングであるならば、そのステージであることを双方理解した上で、手をかける量を増やす必要はあるでしょう。


もし、自分の部下が、そのステージを過ぎているのであれば、マネジャーは部下とともに思考することを意識し、期待を一定量手放さなければなりません。


組織は、チーム活動によって個人の出す成果を超えることを目指しています。仕事というものが日々複雑になり、スピードが求められている現代社会において、最も重要な要素は、一人ひとりの持つ経験と価値観、知識を統合することにより、一人の脳では発想できないものが生まれてくることと言えるでしょう。


多様さは、決まったアウトプットを決まったプロセスで生み出そうとすると、障害になることがあります。一方で、クリエイティブに新しいものを生み出そうとした時には大きな力になります。


この時に感じるのが、他者の発想が「自分とは違う」ことによって生じるモヤモヤです。


「そうじゃない」


直感的に、モヤモヤから発せされる言葉とは、こんな感じかもしれません。


大切なことは、この違いに「ダメ」というラベルをつけるのではなく、どのように複数の頭脳を活用した、より価値のある成果物を生み出すか・・ということです。


メンバーの頭脳を生かす。


そのためにマネジャーは、プロセスをうまくコーディネートすること、モヤモヤすることを、すぐに「No」と言わずに、これは、「自分とは違うと言うシグナルなのだ」と受け取ること、そしてそのアウトプットを活用すると言う高度な感情のコントロールが必要になります。


創造的な仕事をするために、自分の感情とうまく付き合えるか・・・実は、部下を含む他者との関係性の鍵は、こんなところにあるのではないでしょうか?

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