企業の枠組みを乗り越える時代:思考と感情の繋がりを理解し、活用する力

最終更新: 2月2日

吉田です。


企業間の連携に関するニュースが度々、入ってくるようになりました。


例えば、トヨタとパナソニックの住宅事業の統合や、


 参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44557120Z00C19A5000000/


鹿島と竹中工務店の技術開発の連携


 参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55028750Q0A130C2X12000/


など、立て続けにニュースになりましたね。


社会の変化に対応するために、既存の組織の壁を乗り越えて協働する必要性が見えているからこそ・・なのでしょう。


異なる企業が連携することで、多様な知見や視点が手に入り、クリエイティブな施策、サービス、製品が生まれてくることは大いに期待できると思います。


では、実際にその企業内で働く人たちにとってはどのような影響がありそうでしょうか。一概に言えることではありませんが、企業には、必ず特有の文化があり、良くも悪くも、社員はその文化に慣れ親しんで活動を続けてきています。企業が連携して活動をすると言うことは、同じ国の企業であったとしても、異なる文化が交わることを意味しています。


これを、肯定的に受け取れる人もいれば、違和感や居心地の悪さを感じる人もいるでしょう。また、それも常に肯定的だったり、常に違和感があるわけでもなく、シーンによって変異するものでもあるはずです。


企業間連携と言う経営判断は、そうそう簡単なことではなく、重要な背景があっての決定事項であることは間違いありません。だからこそ、この決定が、より良い成果に結びつくことにつなげていく必要があることは、組織内の誰もが理解していることと思います。しかし、実際は、うまくいくこともあれば、そうで無いこともあります。


大きな要素として、「戦略」と言う部分があるのは否めません。


もう1つ見落としてはならないのは、この戦略を実践する人たちの思考や活動を支える、「感情」と言う部分があると、様々な企業の変革をお手伝いする中で、私自身は強く感じています。


心理学者のポール・エクマンは、感情は私たちが協力し合うのを助け、私たちの生存を確かなものにするために発達した機能とし、「通常、人間関係で感情というものは呼び起こされる」*としています。


*参考『顔は口ほどに嘘をつく』ポール・エクマン (著), 菅 靖彦 (翻訳)



新たな文化の交わりの中で、人と人との交流は、これまでになかった感情を呼び起こす可能性があります。そして、そのことは、私たちの考えや意思決定に大きな影響を及ぼします。


EQ(感情知能)という概念を提唱した社会心理学者のピーター・サロベイ氏と、心理学者のデイビッド・R・カルーソ氏は、共著『EQマネージャー』において、幸せな気持ちは、全体的な視点からものをみる良い傾向がある一方で、問題の存在を見落とす欠点もあることを示しています。また、軽い恐れは、想定リスクを考えなければならない時に必要な感情としています。



同じ事象を前にしても、感情、そして、その感情が生み出す気分によって、私たちの思考がどのように機能し、そして、物事をどう捉えるかは異なってくることがわかります。また、これは、未来を想定しようとする時、より大きく影響すると言えるのでは無いでしょうか。


例えば、「明日の進捗会議はうまくいくだろうか?」という問いに答えようとした時、自分自身の感情如何で、この問いに対するアプローチが異なってくることは想像できるでしょう。


このように私たちの思考、意思決定、活動に影響を与える感情の存在があるわけで、ロジカルに考える、クリティカルに考える力をつけると同時に、自分自身の感情に気付き、生かす力はますます重要となってきていますが、残念ながら、そういったことに関する学びの場は、あまり多くはありません。


よりいっそう、思考と感情についての学びを深めるために、1つ、皆様へのお誘いがあります。


私が、理事を勤めているNPO、教育のためのTOCという組織があります。人の思考とコミュニケーションを支援するツールを普及する活動を続けている団体ですが、2/15(土)にシンポジウムが開催されます。シンポジウムではツールを企業内はもとより、親子で、あるいはプライベートなどでも活用し、どのような成果を得られたかを、ユーザーの方々にご発表いただきます。また、基調講演には、シックスセカンズジャパン株式会社 代表の田辺さんにご登壇いただき、「ソサエティ5.0時代を生き抜く能力EQ(EI)とTOC」と題してご講演いただき、クリティカルシンキングとEQについてのトークセッションを行います。

トークセッションには、僭越ながら、私も登壇させていただきます。


「第9回教育のためのTOCシンポジウムークリティカルシンキングのための3つのツールー」開催のお知らせ:http://tocforeducation.org/info/symposium-9/


企業内外の壁を乗り越えた協働がますます活発になるであろう今、そして、AIとの協働すらも視野に入れるべき今だからこそ、思考と感情について、そしてその生かし方をぜひ学びにいらしていただければと思います。

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