成果=目的の理解×知識×能力

「成果=目的の理解×知識×能力」


これは、京セラフィロソフィーに含まれているものではありません。この方程式は、渡辺が多くの「十分な成果が上げられなかった事例」の原因を振り返った結果として、新たに提示するものです。


確かに「チームの仕事を遂行する能力が低い」ことが、十分な成果が上がらない理由の一つではあると思います。しかしながら私の経験では、チームが「目的を正しく理解していない」こと、および「仕事を遂行する上で必要十分な知識を有していない」ことのほうが、より頻繁に見受けられ、かつ仕事の成果に大きな影響を与えていると思います。

ここで、私の経験に基づき以下を提示します。


「成果=目的の理解×知識×能力」

能力:     0~100点

目的の理解:  0~100点

知識: -100点~100点


*この方程式では、「目的を正しく理解しているかどうか」のみを対象としており、「目的自身が正しいか」については考慮していません。目的自身の正否については別に議論したいと思います。あくまでも所与の目的が正しいとして、マネージャーが「チームに目的に沿った成果を上げさせる」ために考慮すべきものとして提示しています。


「目的の理解」には0~100点の幅があります。これは目的の理解が正しくないと十分な成果が上がらないという意味です。ここで十分な成果があがらないというのは、「投入したリソース(要員、時間、投資)に見合う成果が得られない」ことを意味します。


「知識」の幅は-100点~100点で、マイナスがあります。これは仕事の遂行に必要な知識について「誤った知識」「偏った知識」しか持たずに仕事を進めると、マイナスの成果になる可能性があるという意味です。マイナスの成果というのは、「投入したリソース(要員、時間、投資)がすべて無駄になる以上の損失がある」ということを意味します。これは「誤った知識」「偏った知識」による誤った成果は、「目的を正しく理解しなかったこと」による誤った成果に比べ、その誤りの判定が難しいということに起因します。


「目的の理解」の幅が0~100点であり、「知識」の幅が-100点~100点であることには異論もあることと思います。私自身も100%の自信をもって提示しているものではありません。この方程式については、吉田さん、およびこのリレーブログの読者によるディスカッションを期待させてください。


先に述べたように、人間の能力には生得的なものもあり、またバラツキも大きいと考えるのが自然です。また能力の向上には相当な時間を要します。ですからマネージャーは「チームに成果を上げさせる」ためには、部下が「目的を正しく理解すること」と、「仕事の遂行に必要な知識を取得すること」に最優先に取り組むべきです。この二つはマネージャーの努力を通じて短期間にかつ劇的に向上させることが可能であると思います。具体的な考え方と行動は、このリレーブログの次回以降で説明させていただきます。

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