言語化と伝達の課題

最終更新: 2019年3月7日

吉田です。


日立の渡辺薫さんとのリレーブログ、『実務者が語るマネジャーの仕事』の記事として投稿します。


参考:『目的の正しい理解へ向けて(その1)


私自身は、”ロジカルシンキング” と ”クリティカルシンキング” という思考方法が専門領域の1つなので、「伝える」という、日々行うコミュニケーションの難しさを、「人間の思考」という視点からも感じています。


頭の中で描いた事柄が、言語として、人に伝わる形に変換されるというのは、あまりに日常的ですが、とても高度な脳の活動でもあります。言葉にしようと思っても、しっくりくる言葉を選ぶことが難しいと感じることを誰もが体験していますし、また、自分が当たり前だと思っていることや、とてもしっくりくると感じている表現が、他者にはその通りには伝わらないで、残念な気持ちになることもあるでしょう。


ええ、私自身、毎日、そんな感覚を感じています。笑


私たちは、物事を捉える時、伝えられた言葉や、目の前で起きたことを、自分自身の知識と経験に結びつけます。


例えば、「おにぎり」という言葉を聞いた時、頭の中で浮かぶのは、自分自身の知識と経験の中にある「おにぎり」の形や味です。若い方々は、コンビニのおにぎりを思い出すかもしれませんし、私ぐらいの年齢ですと、自分の子供のお弁当作りで握ったおにぎりをすぐに思い起こすかもしれません。


さらに、内容によっては、自分自身の価値観や信念というフィルターを通して、伝えられた言葉を受け取ります。そこには、無意識のバイアスがかかることは多くあるもので、例えば、母親がおにぎりを子供にもたせたと言っていれば、当然それは自分が握ったものだろう・・と勝手な解釈がはしたりします。


私たちは、多くの場合、毎日、相応のコミュニケーションを他者と行い、言葉として伝え、伝えられることを繰り返していますが、このようなベースの上で、やりとりをしているのだということを意識していることは、とても重要なのではないでしょうか。


ロジカルシンキングや、クリティカルシンキングは、もちろん、ビジネス上の分析を行う際にとても重要なスキルであると言えますが、人によって異なる、知識、経験、価値観、信念などが、言葉のやり取りを難しくさせているという前提にたつと、日常的に、意味のある、心地よいコミュニケーションをとる上でも重要なスキルと言えます。


自分の考えや説明に筋が通っていて分かりやすいこと、自分には当たり前である論理の繋がりを一度立ち止まって、誰にとってもこれは当たり前のことなのだろうか?と問い直し、相互に納得できる結論に結びつけていくこと、これらは、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングの力が大いに役に立つ領域です。


だからこそ、このような思考方法を「分析のための特別なスキル」と位置づけるのではなく、日常的な会話でこそ生かし、言語化と伝達における課題を解決する方法として活用して欲しいと常々感じます。


最後に、このような思考方法とコミュニケーションのベースを、ジョイワークスでは、富士通ラーニングメディアさんの常設コースでご提供しています。よろしければ、学びにいらしてください。


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