JOWLテレワーク研究会#03 まとめ



↑澤井さんの発表資料より


寺嶋です。


吉田さんが先日ブログ失敗が許される年」にもアップしてくれましたが、4月28日、20名の方々にご参加いただきJOWLテレワーク研究会第3回目を開催しました。

今回のテーマは、

「オンライン研修だからできた新入社員との新しい学び方〜 全国に散らばる新入社員23人をiPadとZoomでつないで学んだこと」


研究会のメンバーで、企業の人事として企画担当をしている澤井さんとジョイワークスとで実施した新入社員研修についての事例発表とディスカッションを行いました。


今回の検討事項は

・オンラインという制約のある中で集合研修をどう設計するか

・オンラインでのチームワークづくりに必要なことはなにか

・テレワークを増やしていくことに対する障害ってなんだろう


研究会は、まず澤井さん側の背景や感想、それを受けて研修を設計、実施した神田さんの報告という順番で行い、それを受けて皆でディスカッションしました。

以下にその内容をかいつまんで掲載しましたので、皆さんの職場でもご参考にしていただければ幸いです。


実施までの状況

全国の新入社員を東京に集めて教育するのが毎年の恒例でしたが、新型コロナウイルスの影響を受けて3月末、2020年度の新人社員研修は社の方針により集合対面型では行わなということに急遽決定しました。 しかし人事としては研修の目的である「『教えてもらう』から『自ら学ぶ』新入社員を育成する」というポリシーは変えるわけにいかないのでどうしたものかと人事の採用研修チームで日々話し合っていました


そんな時、ちょうど総務課からの情報により、携帯電話キャリアのサービスで1ヶ月間だけiPad(第4世代)を新人に貸与できることとなり、オンラインでの研修を実施することが可能となりました。

しかし、対面集合型で考えていたプログラムがオンラインですべて可能なわけではなく、研修の目的達成に至らないのではないかという懸念が出てきたところで、ジョイワークスにご相談をいただきました。

それに対して神田さんから、8日間ある研修期間の中で学んだものを、7日目に「中間振り返り研修」を実施することを提案し、実践する運びとなりました。 予定していた日にiPadが届くかどうかわからない⁉、届いたは良いが、機種が古くて、使用しようと思っていたアプリがインストールできない!、などというバタバタの中でスタートした研修ですが、4月7日に緊急事態宣言が発令され、「中間振り返り研修」実施の4月9日には、新人のほとんど、人事スタッフ、ジョイワークス側がそれぞれの自宅からつないでの実施になりました(元々は人事とジョイワークス側は同じところに集まって研修実施する予定だった)。


ジョイワークスとしても経験のない環境の中での実施でしたが、実践した結果、「中間振り返り研修」をした効果を、新入社員・人事担当者それぞれに実感してもらえるプログラムとなりました。


研修の環境

改めて、今回の環境を整理すると以下のような状態でした ・新入社員1人1台 iPadセルラーモデル支給(しかし2012年型・・・) ・iPad全台でZoom接続(Zoomのアカウント申込みが世界中で殺到していたため、取得できたのがギリギリだった・・・) ・研修グッズ(iPad、教材、ふせんなど)の事前配布(これが配布できてよかった・・・) ・研修時間:9:00〜18:00 ・研修参加人数:23名 ・人事メンバー5名 ・ジョイワークスメンバー:神田さん、寺嶋


以下、神田さんからのまとめ情報です

研修設計と実施のポイント

研修中の情報共有方法は以下の3点に整理し意識しました。

・口頭のみ: 音声だけで理解できる単純、短い情報 ・口頭+講師タイピング: 音声+文字で確認できる、講師がタイピングによって記録できる程度の単純な、情報 ・写真の画面共有: 1画面で表示できる程度までなら複雑な情報も可。実際には受講生側でのアプリの切り替えなどが必要

研修時のイメージ

設計のポイントもできるだけシンプルに考えました。

・それ以前の1週間で使ったことのない機能やツールは使わない ・オンライン研修の環境がなくても個人で職場で継続できる方法で経験させる ・集合研修のワークと同じ経験をつくりに行かない ・カリキュラムの組み立て方としては、1日のをいくつかに分割する際に、後半に行くほど、難易度を上げ、グループワークの時間も長くなるようにし、講師の介入は少なくしていくようにした

・あえて紙のふせんにこだわり、1ヶ月後にiPadを返却したあとも新入社員のみなさんが継続して学習に使えるようにした

実施のポイントで心がけたのは以下のようなことです。

・「画面切替えます」「ちょっと手間取っています」など実況独り言を積極的におこないました(新人が不安になるので、無音で時間が流れないように) ・カメラに写るもの(表情、動き)やマイクが拾う音声(口調、声色、操作音)に細心の注意を払う ・観察してくれる仲間と一緒に行い、Slackで実況中継してもらう ・仕方なくオンラインでやってるのではなく、オンラインだからできる研修を楽しんでもらう!

やってみて感じたこととして、新入社員同士、人事スタッフ同士それぞれの中で情報が伝播し、それがまた影響しあい経験学習が起きるということが実現できたのではないかと思っています(神田)。



ブレイクアウトセッションでのディスカッション内容

上記の発表を受け、研究会メンバーでディスカッションした内容は以下のとおりです。

・こんな状況の中でも、機材手配、実施までの情報連携が早かったのが印象的。 ・研修設計の際のスピード感が大切 ・ブレイクアウトセッションの裏側でSlackを使いながら人事と講師側が情報交換をしていたのは、テレビ番組の収録などでスタッフがインカムを使って情報交換をしているような状態を作っているのだなと思った。 ・オフラインの研修では、感覚的に対応していることを、きちんと考えなければいけないのだなと実感した。 ・運営側のマインドセットが必要。「今年は失敗しても許される年」という気付きと決断が素晴らしかった。 ・オンラインはデジタルツールありきで物事を考えてしまうが、あえて「紙のふせん」にこだわったところが良い


研究会メンバーの感想(事後書き込み)

S.N.さん:

オンラインでは、講師一人だけではなかなか受講者全員の状況を把握するのは難しいと思いました。集合研修では、Liveですぐに講師と受講生がコミュニケーションを取ることがメリットですが、それをオンラインでどのように再現するかというのが大事ですが、難しいと思っていました。Slackを利用してオブザーバーと講師がコミュニケーションを取り、状況を把握しながら進めることは良い方法と思いました。チャットを利用するとか他の方法も併用して、Liveに近づけて行くと良いのでしょうね。


Y.I.さん:

・神田さんの声で実況中継を続けるファシリテーションは参考になると思いました。 ・BOSの中で吉田さんが言っていた、オンラインになると参加者が感じとれる情報が減るので、声質、表情、言葉選びが大事になってくるというのも参考になる。 ・澤井さんの人事としての対応力は、今後めちゃくちゃ武器になりそう! ・結果的に新入社員の満足度、帰属意識向上につながったのは良かった、逆にいうと、そういう対応を出来ていない会社は、日に日に帰属意識が下がっているのだと思う・・・ J.F.さん: この環境下だからこそ、(講師側が)運営サイドをプッシュしていくスピード感と納得感を与えていく必要性を感じました。また、参加者のITリテラシーになるべく依存させず本来の研修の目的を達成するためにストレスなく研修に場づくりが必要だなと感じました。 オブザーバーをおき、目配り気配りしたというのもとても参考になり、一人でやり切らなくてはという頭があったので、視界が開けた感じがしました。


K.T.さん:

「集合と同じ経験を目指さない」という考え方には共感しました。 持ち帰ってもらいたいコアの部分は大事にしながらも、新しい経験・体験を考えるというのは今だからこそできることです。どうしても今だけの代替手段と考えてしまいがちですが、取りうる手段の幅が広がることで新しい可能性が生み出せる良いチャンスなのかもしれません。 オンラインでデジタルツールになった中でも「付箋は使う!」というこだわりが面白かったです。研修後も個人で継続できるやり方かどうか?というのもポイントですね。

A.M.さん: 「弱みを見せる新人がでてきた」というエピソードから、オンラインだからこそメンバーが「対等」になるのかな、ということを事例うかがって感じました。リアルだと、声が大きいとか動きがコミカルとか、そういう参加者が目立って場をリードしたりという光景を目にします。オンラインだと音量もデジタルにのせて均一、動きも画面越しで制限。となると本当にその人の思考と性格(気配り)に意識が集中できるのかな、と感じました。 オンラインだと表情が読みづらいとか行間がつかめないとかデメリットが言われますが、むしろ逆なのかも??と可能性を感じました。


A.M.さん 短期間でバタバタしながらも、決め、手配し、実行まで持っていかれたところに感銘受けました! こういうときも普段から連携をしているかどうかが、話の早さにつながるのでは、、と実感しました。 理想的なものにしようと思うとスピードは鈍ります。失敗は許される(今年は)精神で準備しようと思います。


株式会社博進堂の長澤利紀さんがグラフィックレコーディングを送ってくれました!



ということで、すこし長くなりましたが、JOWLテレワーク研究会の第3回目まとめでした。


次回、第4回目は5月8日(金)18:00から開催予定です。

第4回目のテーマは

「自社で、クライアント先でいくつもオンラインミーティングを重ねて見えてきたこと     〜 オンライン会議での意思決定の難しさが生まれる理由とは?」 にて、グラーツの常盤さんが感じているオンラインミーティングのあり方を伺い、それをもとにオンラインでの意思決定について考えてみたいと思います。

ご参加希望の方は、こちらよりお問い合わせください。



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