誠実であるために、謙虚でいる(前編) 〜自分の人生を変えたもの〜


メタウォーター株式会社は、2008年に、日本ガイシの水環境子会社、NGK水環境システムズと富士電機システムズの水環境子会社、富士電機水環境システムズが合併する形で発足された水環境エンジニアリング会社です。

メタウォーター株式会社では本年創業10周年を迎え、新たに「続ける。続けるために。」という企業理念を掲げさらなる飛躍を目指しています。

時代のニーズに対応するため、チームのあり方を変え、事業に活かす取り組みを人事として統括している藤井さんに、長年のお付き合いをさせていただいているジョイワークスの田口を交え、お話を伺ってきました。


メタウォーター株式会社 / 人事総務企画室長 藤井泉智夫氏

山登りから学んだもの

J(ジョイワークス):山登りがご趣味だと伺いましたが、登山という経験の中で、一番学んだものを言葉で表すとどんな言葉になりますか?


F(藤井さん):自分が生きていて、生かされているということですね。

あの大自然の中にいると、自分がちっぽけな存在だなと思いますよ。

やはり、死と隣り合わせなので。だからこそ、自然の風景が美しく、そして尊く感じることができるんだと思いんです。


あと、自然と触れ合っていると選択肢っていっぱいあるということですね。

例えば峠でものすごい景色があるのに、山頂だけを目指しているとそこを通り越してしまうことになっちゃうんですよね。だから、物事の楽しみ方はいろんな方法あるし、そのほうがいろんな機会があるということですね。


それってやはり、仕事と一緒で、やり方を決めることも大事なんですが、あまりそれにこだわりすぎると、手段と目的が入れ替わっちゃったりします。そうなると柔軟性がなくなって面白くなくなっていきますよね。


座右の銘「常に謙虚でいる」は岐阜での体験から

J:藤井さんの座右の銘がありましたらお聞かせください。


F:実は座右の銘などという、そんな立派なものはないんですけれど、やっぱり、大切なのは「常に謙虚でいる」という事だと思います。


我々の会社のことなんですが、「続ける。続くために。」という新しい理念を作ったんです。

この理念について、みんなそれぞれの思いがあると思うんですが、私はこの「続ける。」を受け止めた時、ぱっと出てきた言葉が「謙虚であること、それは誠実であるために」ということなんです。

やっぱり誠実でないといけないと思うんですよ。謙虚さを忘れなければ誠実でいられるんだと思います。そうすると必ず良い方向に向かっていくと思うんです。

よくある「なにがなんでも」とか、「業界No. 1」とかいうことは、それは他を全部打ち滅ぼすという事を言っているんですよね。その裏には必ず不幸になる人が出てくるんです。

だから、誠実にやれば社員が幸せになると僕は思っているんです。そして自分自身も幸せになっていくと思うんです。


J:それはやはり岐阜の体験が元になっているんじゃないですか?


F:そうですね。それはあります。ものすごくあります。

富士電機時代、30代になりたての頃に岐阜にあった数百名の工場を閉鎖したんです。

最初は新任の総務課長として意気揚々と向かいました。

待っていたのは、赤ちゃんを背負って、子供を手につないだ製造現場の女性の

「あなたはエリートだから、私たちの生活を壊して、そして偉くなっていくんですね」

という言葉でした。

実際そのとおりなんですよ。

でも自分が決断することで目の前の人達の人生が変わっていくんだということをリアルに感じた瞬間でした。


別の会ではコップを投げつけられたこともありました。

岐阜ではいろいろと大変な思いをしました。


当初はすごく悩み、「仕事だから割り切ればいい」とも考えました。

でも出した結論は、「何を言われても謙虚な気持ちで接し、出来るだけのことを精一杯、誠実にやろう」でした。


本当は全員をこの会社で継続して雇用したいけど、でも、それは叶わない。

なので、私は、自分ができるベストは何かを考えました。


その答えは、閉鎖までに「全員にこの地で再就職してもらうこと」だと考え、行動をはじめました。


社員の再就職にあたっては、当初は無理難題も多くありましたが、謙虚さを忘れずに誠実に対応していると、周囲は協力的に変わっていきました。

また、黒字工場が拠点統合で閉鎖される中、社員の名誉のために、地域の方々を沢山お呼びして、スターマインを30分近く打上げ、芸能人を呼び、食事を振舞い、感謝の気持ちを示しました。

この日ばかりは社員の顔も少し誇らしげに見えたものです。


結果、全員に再就職していただき、私も最後のひとりの再就職まで一緒にかかわらせていただきました。

その経験から、常に「謙虚でいる」「誠実でいる」という事の大切さを学んだと思います。

田口さんの言った通りです。

それがなかったら、この言葉は出てこなかったですね。

私自身もそれがきっかけでずいぶん変わりましたよ。


J:藤井さんは社員の顔と名前は何人ぐらい一致しますか?


F:そんなにたくさんは一致しないですよ。


J:1,000人くらい?


F:まあ、そうですね。

まあ、人事ってデータを見てるので名前も顔も一致してきますよ。


J:淑徳大学の斎藤智文教授いわく、人事が社員の顔と名前を一致させている数は3桁で御の字と言っているので、その数の凄さがわかりますよね。


F: やっぱり社員として名前で呼んでもらえるって嬉しいことだと思うんですよね。

新入社員も入社してから数年後に出会ったときに「〇〇さん元気でやってる?」って声をかけると、「元気でやってます!」って答えるんですが、不思議な顔をしているんですよね。「なんでこの人私の名前覚えているんだろう?」って思っているんですよね(笑)

大切なことだと思います。でもまあ、そんな大したことではありません。


J:ジョイワークスは創業以来メタウォーターさんと様々なプロジェクトをさせていただいていますが、藤井さんと田口さんの付き合いはその4倍以上の20年を越えるそうですね。

いきなり不躾なんですが、「藤井さんにとってジョイワークスとは」を一言で言うとなんでしょう?


F:人事部門の責任者として言えば、まさにメタウォーターの人事部門の右腕です。我々が持っていないものを創出してくれますし、逆に無くてはならない存在。これ、お世辞じゃなないです。


J:ありがとうございます。人事部門の責任者ではない立場ではどうですか?


F:ジョイワークスというより、田口さんとの関係でいえば、とっても頼りになる大先輩です。いろいろと相談に乗ってもらえるし。


いまも研修とか、教育コンサルタントの会社からもいろいろお話をいただきますが、こちらの課題を聞いた上で、自社の「既存のもの」を組み合わせて提案いただくことが大半で、それではピンとくるものが少ない。やはり、我々の課題を、外にいながらもしっかり捉えてくれ、それにあったものを創造して提供していただけるというところに価値があるんだと思います。

とにかく相談に乗ってくれるのがありがたいです。


今回も「関係の質」を捉えた「チェンジミーティング」なんてまさに我々が取り上げなければならない課題に対してのソリューション提案だったと思います。

我々も人事部門なんだけどそこまでいけていない。だからこそ感謝しているし、心強いし、重要なパートナーだと思っています。

「右腕」ってちょっと上から目線ですよね、なんかいい言葉はないですかね?


J:考えておきます。


J:1月にはメタウォーターさんの場所をお借りして、人財育成プロ人事編の開催をさせていただくことになりました。どうもありがとうございます。


F:やはり、人と人との日常業務以外でのつながりということが大切だと思っているんです。あの場所の有効活用を考えていた時、田口さんから提案があり、ぜひやってみようということなりました。

第一回目の試みなので、楽しみにしています。


藤井さんのインタビューは後半はこちらよりお読みいただけます。


※人財育成プロ人事編は既に満席となっております。

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