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高生産企業に転換するために①:日本の生産性は

コロナ禍によってVUCA(注1)の時代が本格化しました。企業経営は、混迷の中での舵取りをすることが求められます。このような環境の中で、日本企業は以下の3つの転換が求められています。

1. 高生産性企業への転換

2. イノベーション企業への転換

3. 働きがいのある企業への転換


本シリーズでは、生産性に関して考えていきたいと思います。


日本生産性本部は、毎年「労働生産性の国際比較」を発表しています。日本の生産性は、先進国7カ国で毎年最下位という残念な結果になっています。


OECD(経済協力開発機構)の2015年の調査によると日本の年間平均労働時間は1,719時間で、一人1時間当たりのGDP(国内総生産)は39.5ドルとなっています。


このデータは、あくまで平均値なのでどれだけ実態を表しているかわかりませんが、日本の生産性に問題があることだけはこのデータからもわかります。

1985年発刊の名著『1分間リーダーシップ』(注2)の冒頭にある言葉 “より懸命に(ハード)働くな、より聡明に(スマートに)働け” がいままさしく私たちに問われていることではないでしょうか。


これからの時代で投入する時間を大幅に増やすという選択肢はありません。限られた時間で、最大の成果を上げるための仕事の設計が必要です。

この活動は、自らが行う働き方改革の実践です。



日本の生産性世界比較

(注1)

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字


(注2)

出典:『1分間リーダーシップ』K.ブランチャード他(著)小林薫(訳)ダイヤモンド社  

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