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執筆者の写真田口光彦

高生産企業に転換するため③:働き方改革の第二幕

コロナ禍によって、オンライン会議やオンライン研修、情報共有アプリの使用など、いままでムリと思われていたことがたくさん現実のものとなりました。

リモートワークなど、私たちの働き方は大きく変わりました。

政府主導で行われた「働き方改革」もコロナ禍によって、その役割も終わったのではないでしょうか。


もうすでに働き方改革の第二幕は、始まっています。


個人の努力で限界はすぐに迎えてしまいます。

働き方改革の第二幕は、マネジメントの力による生産性の向上です。

そのキーワードが、ポートフォリオ・マネジメントです。


ポートフォリオ・マネジメントとは、社内・社外のあらゆるリソースを活用して、最適な組み合わせ実現することをいいます。

ポートフォリオ・マネジメントは、世界と日本のマネジメントを比較して、最も欠落している発想の一つかもしれません。

私たちマネジャーは、ポートフォリオ・マネジメントによって働き方改革の第二幕に踏み込むことが求められます。


ポートフォリオ・マネジメントとは何か、を具体的に考えてみたいと思います。

年間の総労働時間が1,900時間で、100名が所属している組織で考えてみたいと思います。

この組織のマネジャーの仕事とは、190,000時間(1,900時間×100名 )をどのように活用するかを設計することにあります。


100名のメンバーが毎日10分間ムダな仕事をしていたら、年間で3,830時間(出勤日230日で計算)となり、ちょうど2人分の年間層労働時間に匹敵します。

逆に1日1時間100名全員の生産性が高まれば、23,000時間の余力が生まれます。これは12人分の人時に相当します。


この差は、まさしくマネジメント力の差によって生まれます。

このようにマネジャーが、どのような仕事を優先し、テクノロジーなどの活用によって業務プロセスをどのように設計するかによって生まれる差です。これこそがパフォーマンス・マネジメントの本質です。

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