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戦略人事に転換する③:ウルリッチ教授から学ぶ戦略人事

デイブ・ウルリッチ教授を中心としたグループは、人事の存在を以下のように唱えています。

日本の人事が、取り組む方向を明確に描くことができます。


競争優位の源泉として、企業に多大な付加価値をもたらす人事にはそのような潜在能力があると 我々は信じている。

顧客とつながり、競争の先頭を行く才能と組織能力を生み出すことに集中すれば、 人事部門は大きな事業成果-市場シェア・売上増加・収益性・持続的可能性(サスティナビリティ)- に欠かせない存在となることができるのだ。


私たち未来の人事を考える際に、なんとも心強い言葉ではないでしょうか。

そして、人事部門の存在意義について、以下の6つを挙げています。


1.人事のプロは、人と組織の問題を社内で一番考えるべきである

2.人事のプロは、ビジネス目標を達成するために現場の幹部と対等のパートナーでなくてはならない

3.人事部門は、人材と組織の両方の行動計画に携わる必要がある

4.人事部門は、売上増加に大きく貢献することができ、また貢献すべきである

5.人事部門は、資本市場から評価され、利益を得ることができる実利的な「見えざる資産」(無形資産)を

創出し、それを維持する必要がある

6.人事部門は競争優位を生み出すために必須の存在であることを自覚する-そして、その考えをサポート する仕事を想像する


戦略人事の方向性が、はっきりと見えるのではないでしょうか。


参考文献:出典:『グローバル時代の人事コンピテンシー〜世界の人事状況と「アウトサイド・イン」の

人材戦略』デイブ・ウルリッチほか(著) 加藤万里子(訳)日本経済新聞出版社


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