教育体系を再構築する②:ワークショップのスタートは新入社員教育からが最適
更新日:2023年3月28日
本来ならば「教育ポリシーの設定」など教育体系構築の上流からスタートしたいとことですが、教育企画の体験がない場合は、誰も参加しやすい新入社員教育からワークショップをスタートさせます。 ゆとり教育を受けた層が社会に出た頃から、多くの日本企業は「3年間義務教育」の考え方が定着しました。 しかし、3年間義務教育の考え方を見直す必要があるのではないでしょうか。 貢献意欲と成長意欲の高い人にとっては、早く自立し、1日も早くピッチに立って活躍したいはずです。 そのため自社にとっての新入社員の期間を設定することをまず行います。 お勧めしたい判断基準は、“いつから後輩指導をするか”で期間を設定することです。 ジョイワークスとワークショップを行なった企業の多くは、“1年間で一人前にする”ことを選択する傾向があります。 1年間で仕事の基本をしっかりマスターし、2年目から担当業務を新人に移管して、よりレベルの高い仕事にチャレンジすることを目指します。 新入社員の早期自立を実現するためには、教育システムとツールを整えることが必要です。 本シリーズの2回目は、基本となるツールの解説を行います。 下記の表は、「成熟モデル」というツールです。
ワークショップでは、「一人前の定義」を行うことからスタートします。
次に一人前になるために求められるスキルや基本行動・基礎態度の項目を洗い出します。
そのうえで一人前ならばどのような行動が求められるかを言語化します。
下記の成熟モデルでは、Stage2に記述されている内容がこれに該当します。 Stage1は、中間フォロー時の状態を、Stage3は更なる上のレベルの期待行動を表します。
ワークショップでは、模造紙大のフォーマットが用意され、付箋紙を使ってここまでを整理します。
ワークショップの結果をジョイワークスが持ち帰り、新入社員研修時、Stage1、Stage3を整理して、次回のワークショップ時に内容を精査します。
成熟モデルをベースに、新入社員研修や一年間で一人前にするための教育システムを設計していきます。 ※次回は、一年間で一人前にするための「毎月教育」についてのワークショップの進め方を解説します。
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