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組織開発とは③:複雑になる課題へ対応できるか

VUCA時代における経営課題の重点は、技術課題から適応課題に移行します。

技術課題とは、既存の高度な専門知識や組織能力を駆使して解決できる課題をいいます。

それに対して適応課題とは、組織に内在化された価値観や組織が価値を生み出すメカニズムに遡って変化させないと解決できない課題です。


下の図で示した通り、問題は大きく「発生問題」「慢性問題」「将来問題」に層別することができます。

問題の性質によって問題解決のアプローチ方法は異なり、有効な問題解決手法を適用することがポイントとないます。

※具体的なアプローチ方法は、後日「人材開発」のコーナーで紹介します。


事業は社会の問題を解決することである以上、企業は自ずと適用課題を解決することが求められます。

そのうえVUCAの進展で、適用課題の領域は増える傾向にあります。


このような環境変化に伴って企業の課題解決能力が高まっていればいいのですが、ここに厳しい現実が待っています。

役割分担の進展の結果、以前ならば現場で対応できたことも、専門スタッフでないと対応できなくなっていることが増えているのではないでしょうか。

これはまさしく組織能力の劣化現状であり、このこと自体がプロセスに内在化された問題です。

こうなると専門スタッフは、現場の問題の火消しに追われ、本来やらなければならい業務は先送りされます。

これが続くと競争優位性の確立が遠のいていきます。


いまこそ職場の問題解決力を総点検し、本来あるべき組織能力の回復活動をする時ではないでしょうか。



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