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組織開発とは⑥:組織の存在意義から事業を再定義する

組織の存在意義(パーパス)の明確化からスタートした組織開発、次に行うことはP.F.ドラッカーの有名な問いである「私たちの事業は何か」「私たちの事業は何になるか」に答えることです。

ドラッカーのこの問いに答えた方ならば、この問いがいかに深い問いであることを実感するでしょう。


組織開発の目的である“組織の健全性と効果性を高め、組織の自己革新力を醸成する”ためにもどうしてもこの問いに真摯に対峙しなければいけません。

この問いに答えることで、私たちがこれから行うことも、組織の存在意義(パーパス)に照らしてやってはならないことも明らかになるでしょう。


変化の激しいVUCA時代において勝ち残るためには、変化に対応するのではなく、変化の中で(変化を利用して)自ら競争優位性を確立することが必要があります。

いま世の中で何が起きてきるのを感知して、そのうえで「私たちの事業は何か」「私たちの事業は何になるか」を考えることが重要です。


私たちの事業に影響する国際情勢や人口動態、経済環境・労働環境・価値観の変化といった社会環境を明らかにします。

また、私たちの事業に影響する業界動向や技術動向、業界における次のコンセプト、業界に対する社会の期待などの事業環境も明らかにします。


「会社の存在意義」「社会環境」「事業環境」の中から見出した場所こそが、「私たちの事業は何か」であり、「私たちの事業は何になるか」の答えになるはずです。

禅問答のようなドラッカーの問いと格闘し続けて、競争優位性を確立する道を見出し、そして明日の未来を拓きたいものです。

真の組織開発を行うことで、輝ける日本企業が増えることを心から願います。


※P.F.ドラッカーの問いに答えるためのフォーマットを紹介します。

 『現代の経営』P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) ダイヤモンド社 を参考に作成


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