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執筆者の写真田口光彦

組織開発とは⑨:能力の3層

本シリーズの4回目で日本企業における「組織能力の劣化」について述べました。

この組織能力の劣化が閉塞感から脱却できない最大の理由です。

組織能力の劣化は、企業の変革力を削いでしまいます。

いま企業が行うべきことは、激変する環境変化の中で、変化を利用して自ら競争優位性を確立することです。

いまこそ競争優位性を確立し、ポストコロナ時代の輝ける企業への転換をしたいものです。

私たちも組織開発活動をご支援させていただくことで、1社でも多くの企業がポストコロナ時代のスタープレイヤーになることを願っています。


能力とは、インプットを価値あるアウトプットに転換するプロセスです。

そのためインプットする能力、思考する能力、アウトプットする能力の3つに大別することができます。

インプットする能力とは、社会の変化や動向を感知する力、新しい技術や知見を探索する力などが該当します。

思考する能力とは、感知した情報や探索して得た知見を解釈し、意味づけして、腹落ちした仮説を描く力です。

アウトプットする能力とは、腹落ちした仮説を実行できるレベルに企画構想し、具体的な計画に落と込む力であり、それをやり抜く力(グリッド)です。


どんなにアウトプットする力があっても、やることが間違っていては大きな成果をあげることはできません。

限られた情報や知見で思考しても卓越したアイデアは生まれません。

だからこそこの3つの能力をバランスよく磨くことが大切です。

このことは個人でも組織でも同じです。


そしてこの3つの能力が十分発揮できないと、企業の変革のシナリオが描けず、問題を抱えたまま変革が先送りされることになってしまします。



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