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組織開発とは⑩:組織開発を行うための重要な理論を学ぶ

組織開発を行ううえで、ぜひ知っていて欲しい理論をご紹介します。

『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)で有名な早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授が提唱する3大理論です。

入山教授は、『DIAMOND・ハーバード・ビジネス・レビュー』2020年6月号で日本を代表する経営学者である野中郁次郎一橋大学名誉教授との対談で、日本企業や世界が根底で抱える問題に対して、これからの人類に必要な3大理論は、①カール・ワイクのセンスメイキング理論 ②知の探索と知の深化(両利きの経営) ③野中郁次郎のSECIモデル であると指摘しています。 まさしく日本企業が閉塞感から脱出するための経営理論です。


次回に3大理論の説明をしますが、3大理論の概要を示す図解から導き出したのが、以下の5つの行動です。

 1. 環境が新しい・予想外・混乱的な・不確実であることを認知する

 2. 情報を感知し、解釈・意味づけを行い、腹落ちした仮説を設定する

 3. 「知の探索」を行い、蓄積されている知見やノウハウと練り合わせる

 4. 行動・行為によって獲得した暗黙知を形式知に転換する

 5. 知識創造のプロセスを高速で回し、競争優位性を確立する


適応課題を解決することが求められるポストコロナ時代において、誰もが身につけるべき行動モデルではないでしょうか。

この5つの行動には、インプット・思考・アウトプットで何を行えばいいのかを示唆してくれています。

激変する環境変化の中で、変化を利用して自ら競争優位性を確立するために、どのような能力を磨く必要があるかを教えてくれています。 組織開発を推進するために必須の経営理論です。




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