ポストコロナ時代の教育を考える⑦:新入社員のための毎月教育(その3)
今回は、新入社員のための毎月教育のうち「職場自慢:職場の自慢の技術や技能を動画撮影」について、その意味や進め方をご紹介します。
職場には必ず自慢の技術や技能があるはずです。
新入社員の立場で、世の中の汎用的なスキルと自慢できる技術や技能の区別をするのは至難の技です。
そのため職場の自慢の技術や技能を動画撮影するためには、上司や先輩に相談し、協力要請を行う必要があります。
「職場自慢:職場の自慢の技術や技能を動画撮影」を実施するためには、人事から職場の上司には事前に説明しておきます。
上司や先輩の指示のもとで業務行っている新入社員にとっては、職場の自慢の技術や技能を動画撮影の許可を得ることは、はじめての難しい仕事になるかもしれません。
単に動画の撮影ならばスマートフォンで簡単に撮影すればいいのですが、自慢の技術や技能の「カン・コツ」を新入社員に音声で入れてもらいます。
これを行うためには、先輩社員から「カン・コツ」とその理由を聞き出さなればなりません。
このプロセスが新入社員にとって、極めて貴重な体験になります。
私たちは、仕事を覚えるために業務のプロセスと同時に、仕事の急所やコツを合わせて覚えなければ、期待したアウトプットを上げることはできません。
TWI-JI(正しい仕事の教え方)のセオリーにも合致しています。
新入社員は、この体験を通じて「仕事の教わり方」「仕事の覚え方」を学習します。
このように作成した動画を、毎月教育で順番に紹介し合います。
新入社員は、他職場の仕事やその特徴を動画を通じて学びます。
職場自慢の動画は、翌年の新入社員の導入研修で、職場紹介として活用することもできます。
毎年繰り返すことで、職場自慢の動画が蓄積されます。
この動画を社内の有識者が編集すれば、スキル教育のツールにもなります。
ポストコロナ時代にふさわしい取り組みではないでしょうか。
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