研修効果を最大化する④:戦略人事への第一歩は研修アンケートを変えること

今回は、カークパトリック・モデルの「レベル1:Reaction」について考えてみたいと思います。

レベル1の測定で最も活用されているのが研修アンケートです。

研修アンケートは一般的に、研修の役立ち度・開催時期や研修時間の評価・講師や教材の評価・会場等の環境評価などが行われます。

教育団体が開催するセミナーや福利厚生で行われる施策ならば、参加者からの声を参考に改善点を見出し、品質保証を行うためには必須の情報となります。

人材育成として行われる研修アンケートとして、上記の内容は本当にふさわしいのでしょうか?


研修に参加してモチベーションを高め、主体性が醸成されます。

しかし、研修の最後に上記のようなアンケートが取ることで、実行の主体者・職場実践の主体者から研修の評価者に変わってしまうのではないでしょうか。

研修に責任を負う講師は、アンケートが気になって仕方ありません。

プロの研修講師ならば、アンケートのポイントを上げるコツ(下げないコツ)を十分承知しています。

このタイプの講師は、研修の最後に“研修で学んだことを活かすのは皆さんです”と責任を参加者にその場で手渡します。


人材育成に責任を負う人なら上記の項目は、企画運営する側が責任を持って行うことに気づくはずです。

企画運営やその評価に自信がないので、参加者にその任を負ってもらっています。

人材育成に責任を負う人ならば、以下のような項目を研修アンケートを行うのではないでしょうか。

 · あなたは研修の目的や意義を理解して参加したか

 · あなたは学習した知識・スキルを十分理解したか

 · あなたは仲間からたくさんのことを学ぶことができたか

 · あなたは仲間に対していい影響を与えることができたか

 · あなたは仲間と共に素晴らしい研究成果を上げることができたか

 · あなたは講師から新たな知見を引き出すことができたか

これらの問いは、全て参加者の主体性に関するものです。


人材育成に責任を負うことは、戦略人としての第一歩です。

このように研修のアンケートを変えることが、戦略人事に一歩踏み出したことになるのではないでしょうか。

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