ポストコロナ時代を見据えてマネジャーのあり方を考える⑩:3大理論をもとに行動変容する(その1)

日本企業が抱える3つの課題(高生産性企業への変換・イノベーション企業への転換・働きがいの企業への転換)を達成するために、発想を変えて、どのようなマネジメント行動をとればいいのだろうか。

そのヒントを『世界標準の経営理論』で有名な早稲田大学大学院ビジネススクールの入山章栄教授が教えてくれた。

入山教授と日本を代表する経営学者である野中郁次郎一橋大学名誉教授との対談で、“日本企業や世界が根底で抱える問題に対してこれからの人類に必要な3大理論”が紹介された。[1]

<3大理論とは>

1. カール・ワイクのセンスメイキング

2. 知の探索と知の深化(チャールズ・A・オライリー+マイケル・L・タッシュマン

3. 野中郁次郎のSECIモデル

3大理論のポイントを簡単に整理すると以下の通りです。


カール・ワイクのセンスメイキング

  • 環境が新しい・予想外・混乱的な・不確実であることを認知する

  • 情報を感知し、解釈・意味づけを行い、腹落ちした仮説に基づいて行動する


両利きの経営

  • 知の探索を行い、蓄積されている知見やノウハウと練り合わせる

  • 両利きの状態を実現して、イノベーションを創発させる


SECIモデル

  • 知の探索で獲得した暗黙知を社内で共有し、形式知に転換する

  • 知の探索と知的創造のプロセス(SEICモデル)を回して、競争優位性を確立する


次回は、3大理論に基づくマネジメントのあり方に言及したいと思う。


[1] 『DIAMOND・ハーバード・ビジネス・レビュー』2020年6月号より

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