ポストコロナ時代を見据えてマネジャーのあり方を考える⑪:3大理論をもとに行動変容する(その2)

3大理論を実際のマネジメント・プロセスで表現すると以下の通りとなる。

  1. 環境が新しい・予想外・混乱的な・不確実であることを認知する

  2. 情報を感知し、解釈・意味づけを行い、腹落ちした仮説を設定する

  3. 「知の探索」を行い、蓄積されている知見やノウハウと練り合わせる

  4. 行動・行為によって獲得した暗黙知を形式知に転換する

  5. 知識創造のプロセスを高速に回して、競争優位性を確立する


私たちは、デフレ・マインドでの思考習慣を脱却し、新しい思考プロセスを手にいる必要がある。

目の前の仕事をこなすことに集中している限り、環境が新しい・予想外・混乱的な・不確実であることを実感することは難しい。

目の前の仕事は、標準化・ルーティーン化されているので、そこにはVUCA[1]の要素である変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が排除されている。

このことは、社会がどんどん変わっていっても、その変化に鈍感になることが仕事に組み込まれていることを意味する。

リーマンショックのような大きな変化を掴めない人はいないが、私たちは小さな変化をキャッチすることは苦手である。

私たちは、見ようとしないと見えないことがたくさんあるのだ。

そのため環境が新しい・予想外・混乱的な・不確実であることを前提に、社会でどのような変化が起きていて、何がVUCAであるかを感知できるかが、VUCA時代の重要成功要因となるのだ。


変化を感知できたら、その変化を解釈し、意味づけし、腹落ちできる仮説をつくれるかが、次の鍵となる。

VUCAの時代では、環境変化を活用して競争優位性を確立できるかが問われている。

変化対応できなければ衰退し、対応しただけでは取り残されるのがVUCAの時代ではないだろうか。


VUCAの時代で大切なことは、自分たちが“何を知らないかを知る”ことが成功の鍵となるといっても過言ではないだろう。

“知らないこと知る“ことが、知の探索のスタートとなる。

知識は、インターネットを活用することで大概のことは入手することが可能である。

しかし、“知らないことを知らない”ければ、検索の動機もなく、ましては調べようもない。


※次回に続く












[1] Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字

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