研修効果を最大化する⑦:行動変容を促すマインドセットが重要
重要なことを行う必要性は誰でもわかっています。
いままで先送りしていたことを“研修を通じて実施する“と言われても、すぐには研修参加者の行動変容に結びつきません。
もうすでに諦め感が満載の状態になっているかもしれません。
そのために研修参加者へのマインドセットが重要です。
「研修効果を最大化する⑤:研修効果測定レベル4の研修を設計する」で紹介した事例のレベル1の設定は、以下の通りでした。
グレードⅡの仕事に対しての責任を引き受ける
⒈グレードⅡの仕事を行うための知識やスキルに対する自信を持てる
⒉後輩指導に対する自信が持てる
ここからも分かる通り、実行に対する責任を引き受け、実行するためのスキルと自信がセットになってはじめて行動変容に結びつきます。
(参考)
行動変容を促すための研修の企画運営側は、どのようなアクションをとればいいのでしょうか。
スキルに関しては、研修中にマスターすればいいのですが、鍵となるのが「責任」と「自信」です。
責任を引き受けるためには、自らコミットしなければならない役割を理解することがスタートです。
自分の給与は、何に対して支払われているのかを知ることかもしれません。
階層別教育は、自らの役割を受け入れるためにあるといっても過言ではありません。
契約概念が乏しい日本企業で階層別教育が必要なことが、ここからもわかります。
責任を受け入れるために、最重要課題を解決する意味や課題が解決されずに放置された時の影響を考えます。
またその課題を解決できるのは、自分以外に誰もいないことに気づけば、自覚が芽生えます。
研修の事前課題は、役割を認識し、自覚を醸成するような仕掛けになっているとマインドセットを自ら行うことも可能です。
研修で習得したスキルをどう実務適用したらいいかがわかることで自信につながります。
責任の自覚と実行への自信を醸成するように研修設計できるかが、企画運営側の腕の見せ所です。
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